昨日、2020年6月15日は株式会社とりにとって、大事な日でした。10周年。ありがとりございます。

こんにちは。スズメ社鳥です。

昨日、2020年6月15日は株式会社とりにとって、大事な日でした。

10周年。ありがとりございます。

事前に投稿する文章も用意していたのですが、朝からうれしいことがたくさん続きまして。

本から良い言葉と出会えたり、友人からプレゼントが届いたり、大好きなピーター・バラカンさんのラジオでリクエストが読まれたり。

心の中のスズメが小躍りしていて落ち着かなかったので、一日をじっくり反芻してから、翌日に投稿することに致しました。

まずは、日頃から支えてもらっている奥さん（会鳥）や離れて暮らす家族。応援してくださっているお客様、友人たちに心より感謝申し上げます。

そしてご迷惑をおかけしている皆様には、改めてお詫び申し上げます。

会社としても私個人としても。本当に、本当に、皆様のおかげで生きながらえています。

少し長くなりますが、お付き合い頂けましたら幸いです。

株式会社とりをスタートしたのは10年前。2010年の6月15日。

昨日で、丸10年経ちました。

実は法人登記したのは14日。しかし一日がかりで手続きを終えて、何できず。翌15日から、「よし！」と始めたのです。

なんだか照れくさい話なのですが、6月15日は私自身の誕生日でもありまして・・・23歳最後の日に駆け込みで設立しました。

大学院生だった当時、「23歳のうちに設立したい。」という漠然としたこだわりがありました。23という数字。昔からよく出会って気になっていたのもあるかもしれません。

屋号として、野鳥の魅力を伝える媒体として、大学院の修了制作として。「会社」をつくろうと思ってから、一年くらいかかったでしょうか。

社名を考えるところから、具体的な手続きのことを調べ、経理の仕事をしていた父からは反対もされました。役場に通いながら、書類づくり行った日々を懐かしく感じます。

そういった事情から私にとって株式会社とりを設立したのは23歳、スタートしたのは15日と捉えるようになりました。

とはいえ株式会社とりだけで暮らしていけるようになったのは、ここ2年くらいのこと。この10年の間に会社員や公園勤務のレンジャーもして、うつ病も患い、自死を考えることも。「普通」に生きていくのは大変だぁと常々思います。

だからこそ23歳の時、生きる上での軸となるような、最後のよすがといいますか・・・株式会社とりを作れていたのは、幸運でした。

さて、10周年となる2020年6月15日。いつもより早く、5時くらいに目が覚めまして、沢木耕太郎さんの『旅のつばくろ』を外のベンチで読むことにしたんです。

いつもは1回で読むのは1つのエッセイにして余韻を楽しんでいたんですが、たまたま奥さんの出身の青森にまつわる話が続き、4つ、5つと読み進めました。

すると、沢木さんが23歳のときの話に。

イラストレーターの黒田征太郎さんと出会い、フリーランスのライターとして活動を始めようとしていた沢木さんへ「ルポライター」という肩書をつけた美しい名刺を無償で作ってくれ、「どんな者にでも”なる”ことはできる。肩書をつけた名刺を一枚もてばいいんだから。しかし、難しいのは”なりつづける”ことだよ」と言われたそうです。

沢木さんも23歳のときに始めたこと、そしてこの黒田さんの言葉と10周年の節目の朝に出会えたことに、ご縁を感じ嬉しくなりました。

私は「なる」だけでなく「なりつづける」ことができているだろうか。投げかけました。

とても自信を持っては言えないですね。まだまだです。

株式会社とりは今、スズメ社鳥こと、杉浦裕志個人と限りなく等しいですが、

これからの10年で、会社やスズメ社鳥という肩書を継ぎたいという方を探して、さらにその先へとつづけていきたいなぁと考えています。

私とはできるだけ、違う背景を持った人に任せられたらと。

そして、子どもたちに向けた場所をもつことも目標の一つです。

とても長くなってしまいましたね。ここまで読んで頂き、本当にありがとりございます。

無理なく、楽しく続けていきます。すぐ無理をしてしまうので・・・気をつけます。

今後とも株式会社とりを、どうぞよろしくお願い致します。

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『ちゅんとした会社』展、6/21まで高松のTOYTOYTOYさんで開催中です。

（短縮営業12:00〜16:00　月曜定休。水曜のみ13:00開店）

感染症の影響から、スズメ社鳥の在廊もなくなりました。申し訳ございません。

代わりに2mのビッグ・チュンは常時在廊しとります。

これまでを振り返る内容として、メガ・チュンができあがるまでの様子をパネル展示しとります。今回アップした写真ではないものを会場では展示しとります。

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